星と人をつなぐ「さんだ天文クラブ」
兵庫県立有馬富士公園を拠点に活動する天文同好会「さんだ天文クラブ」。1998年、三田市野外活動センターの天体観測所のオープンに合わせて、地元の天文愛好家が集まり発足した。以来、子どもから大人まで市民に星を身近に楽しんでもらおうと「星空観察会」や「天文教室」などを開催している。
天体をこよなく愛するメンバーにお話を伺った。
メンバーの野中さんは言う。「クラブの楽しさは3つあると思っている。それは『星を見る』、『星を見せる』、『写真を撮る』こと」。大好きな星を眺めるのはもちろん、望遠鏡で子どもたちに星を見せてあげると「わ~!きれい!!」と、喜んでもらえるのが何より嬉しいそうだ。また、クラブのメンバーで集まって星の写真を撮るのも楽しく、どうすればより綺麗に撮れるかなど、アドバイスし合える関係も刺激になっていると言う。
メンバーの中山さんが三田市内で撮影した「M51(子持ち銀河)」。小さな銀河が大きな銀河に寄り添い、その姿はまるで親子のよう。
メンバーの稲川さんが三田市内で撮影した「M42(オリオン大星雲)」。ピンクや紫に輝く大きな雲のような姿が幻想的。
見上げてみよう、三田の星空。
「都会と比べ、街明かりが少なくて空気が澄んでいる三田では、星がきれいに見えますよ」とメンバーの和田さん。木星や土星は明るいため肉眼でも見つけやすい天体で、望遠鏡があれば木星なら「縞模様(しまもよう)」、土星なら「環」まではっきり観ることができるそうだ。
時々は空を見上げて、輝く星を探してみよう!
さんだ天文クラブ「星空観察会」のご案内
「望遠鏡でしっかり星を観察したい」「解説を聞きながら星を見たい」方は、さんだ天文クラブ主催の「星空観察会」がおすすめ。三田市有馬富士共生センター横の大芝生広場で定期的に開催している。さんだ天文クラブのメンバーが所有する望遠鏡で観察できるため、手ぶらで参加OK。
無数に広がる星々を眺めていると神秘的な気持ちになり、心が癒されていく。
「星空観察会」に行ってみたい方、
「さんだ天文クラブ」の活動に興味のある方は、
下記ホームページで詳細をご確認いただけます。
三田市有馬富士共生センター横の大芝生広場。
視界を遮るものがなく人工の光が届かない広場は星空観察に最適。
芝生の上にプロジェクターを設置して星図を投影。季節の星座についての解説などもしている。


更新日:2025年11月06日